科学的根拠のない予言が社会全体を揺るがす、それはかつての日本でも度々起きていた。1910年5月19日、ある新聞記事が大騒動へ陥れた。ハレー彗星による人類死滅説。発端はフランスの天文学者といわれたカミーユ・フラマリオンの「地球はハレー彗星の尾に含まれる有毒ガスで覆われ地球上の生物は全て窒息死する恐れがある」との言葉。世界中がパニックに陥り日本も例外ではなかった。映画「空気の無くなる日」ではハレー彗星が地球に最接近した時、空気がなくなり人類が死滅するとのウワサが蔓延。子どもたちを救おうと奔走する様子が描かれている。