ブラジル・リオデジャネイロではリオのカーニバルが行われ熱気を帯びている。今年はこれまで大きく語られてこなかったアフリカ系の人々を題材としたチームが多く見られている。ブラジルではポルトガルの植民地であった16世紀から奴隷制が廃止された19世紀半ばにかけて、400万人余りがアフリカから奴隷として連れてこられていて、カーニバルも起源はヨーロッパにあると見られているが、アフリカの文化も取り入れながら発展していった。名門チームとして知られるインペラトリス・レオポルディネンセはアフリカ系の神「オシャラ」を題材にする形となった。キリスト教徒の多いブラジルでは少数派のアフリカ系宗教を進行する人々が迫害されてきた歴史があり、最近も宗教施設でものが壊されていた。その中でチームは異なる文化との共生を呼びかけたいという。ディレクターのボナッチさんは長い間アフリカ起源の宗教に対する中傷が流されてきたが自分たちと異なる物を尊敬したいと話した。そして当日を迎えると白を貴重としたデザインの演物で、この宗教で重要な意味を持つ水を噴水のように噴き上げる様子が見られた。これまで大きく語られることのなかったテーマを前面に掲げたこの演目は3位となり、8日に行われる上位6チームによるパレードへの参加も決まることとなった。