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「バイオガス」 のテレビ露出情報

神戸・北区の住宅街に牧場がある。笑顔で迎えてくれたのは今回のキンゴジンの弓削忠生さん。50年前からこの場所で牧場を営んでいる。牧場では牛乳・チーズ以外にバイオガスを作っているという。案内されたのは牧場内に設置されたガス発生装置。この機械の下に牛の糞尿が入った巨大タンクがあり、それを混ぜて発酵させている。鍵となるのは微生物。糞尿を分解しガスを発生させる。牧場ではこのガスを燃料として活用。沸かしたお湯で機械などを洗浄したり、仔牛にあげる粉ミルクを溶かしている。糞尿から作るガスで牧場で使用するガスの約2割を賄っている。弓削さんがガスを作るきっかけとなったのは一部の近隣住民からの「糞が臭い」との苦情だった。牧場周辺の宅地化が進んで住宅が近くなっていた。そこで思い立ったのが糞尿の活用。弓削さんは役立ちそうな研究資料を探すことに。ある日、糞尿からガスを作る設備の資料を発見。専門家に相談しようと様々な大学を訪れるが、返ってきたのは「難しい」との返事。そこで弓削さんは自分だけの力で実験開始。しかし、失敗の連続だった。諦めない弓削さんの姿に共同開発を申し出たのが神戸大学の井原教授だった。しかし、予算はなく、設備のほとんどを自ら手作り。苦節7年…ガス抽出に成功。今では周辺からの苦情も無くなったという。弓削さんの金言は「ウンを味方に」。実はバイオガスを発生させた後の糞尿も活用している。液肥は畑で使用。野菜やハーブの育ちも良いそう。こうして育てた野菜や手作りの牛乳・チーズと一緒に牧場のレストランで提供。「野菜も喜んでくれるし、牛も喜んでくれるし、人間もハッピーになる」と話した。弓削さんはゆくゆくはガスを発生させる装置を増やして牧場全てのエネルギーを賄えるようにしたいとのこと。

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