多くの屋台の中でも外国人の心を鷲掴みにしていたのが「チョコバナナ」。串に刺したバナナをチョコでコーティングしたお馴染みの屋台スイーツ。チョコバナナは日本生まれのスイーツ。外国人のハテナ「チョコバナナどう生まれたの?」を追跡。栃木・小山市の住宅街にポツンとたたずむ和菓子メーカーにチョコバナナ誕生のカギを握る人物がいるという。チョコバナナ“生みの親”が90歳の榊屋・小林文雄社長。元々、お菓子の移動販売を手掛けていた小林さん。1968年、「小山ゆうえんち」の屋台でチョコバナナを発売したところ大ヒット。戦後、アメリカからやって来た憧れのお菓子・チョコレート。加熱するとトロトロに溶けることに目をつけた小林さんは、当時高級食材だったバナナをコーティングするアイデアを思いついた。一方、値段を抑えるため半分にカットしたところ、チョコとバナナの断面がさらに客の目を引いた。元祖というチョコバナナには作り方に工夫がある。バナナの皮をむく前に串をさすことでバナナの型崩れを防いでいる。90歳になっても現役。縁日グルメ界のエジソン・小林さんはきょうも発明を続ける。
