陸上男子400メートルで日本記録を持つ佐藤拳太郎と中西哲生が紐解く「400メートル理論」。日本記録更新は佐藤選手自ら実験を行い導いた研究結果を体現したものだった。ペース配分を「前半型」→「中間型」へ。スタート後、ストライドによる加速。そして200メートル以降の再加速。理想の走りを日々追い求める佐藤選手が来たるパリで思い描くグラフを描いてもらった。導き出したタイムは「43.9秒」。この種目で五輪決勝進出となれば、日本人では32年ぶりの快挙となる。佐藤選手は「あくまでまずはデータで示して、自分が出せるところまでまず持っていかないと。気持ちや気合だけで試合をしていないので、データと気持ちと両方を混ぜ合わせて自分が『この記録は出せる』と思った時に公表する。この数字は確固たる自信を持って出している」などと話した。