LGBTQなど性的マイノリティーの人たちに寛容な国として知られるタイでは、同性婚の法制化が近く実現しようとしている。同性婚法案では同性どうしの結婚を認め、男女の結婚と同様に税控除や社会保障などの権利を認めるとしており、今年3月に議会下院で可決され上院の審議を経て年内にも施行される見通しとのこと。法案の成立に期待を寄せる警察官のピシット・シリヒランチャイさんは職場に長年ゲイであることを隠してきた。ピシットさんのパートナーのチャナティップ・ヒシヒランチャイさんは長年一緒に暮らしてきた。ただピシットさんは警察の同僚にカミングアウトしたところ、心無い言葉を投げつけられたという。2人は性的マイノリティへの差別をなくすため1日も早い法案の成立に期待している。同性カップルのカン・クッミームンさんとポクチャコーン・ウォンスパーさんは30年近く一緒に暮らしている。2人は今回の法案成立で、医療や社会保障など老後を支える制度面の問題が解消されると期待を寄せている。2人は「相手の性別がどうであれ愛し合っていいし誰もが幸せになる権利があるのです」などと訴えた。