タイは性的マイノリティに寛容な国だ。タイは仏教の教えもあり、歴史的に性的マイノリティは比較的受け入れられてきた。政治的な反対でこれまで同性婚の法制化は認められていなかった。東南アジアで初めて同性婚が認められたタイ。性的マイノリティーが自分らしく生きられる社会を作るには課題は少なくない。選挙後に発足した政権が、人権や社会の多様性に敏感な若者層の支持を得るため、法制化に舵を切った。目に見えない偏見は残されたままだ。就職は困難な状況だ。孤立する状況もある。メディアでとりあげられたあとに被害にあったカップルもいる。アメリカのトランプ大統領が性の多様性を認めていない。国連の関係者はタイの周辺国があとに続くことに期待している。差別撤廃強化のモデルとしてほしいという。ほかに同性婚の法制化への動きが出ている国は無い。