カナダ・バンフから中継。今回の首脳会談で日本側は一定の合意を得ることを視野に入れてきたが、なぜ合意に至らなかったのか。政府関係者によると、先週石破総理とトランプ大統領が電話会談を行う前までは、サミットに合わせた合意の可能性もあったと話している。しかし、電話会談の感触が思わしくなく「焦らず相手側の出方を探る」方針で、首脳会談に臨んだという。政府内には、大統領にどこまで交渉内容が上がっているかはっきりしないという見方が根強く。今回、日米双方の閣僚が会談に同席したため、交渉進展の足がかりとしたいと 話した。自動車関税の扱いについて、依然として隔たりが大きいことがわかっている。トランプ大統領が主張する貿易赤字の削減と、日本側が求める自動車を含めた関税の税率引き下げがパッケージとして折り合えるかが今後の焦点となりそう。