米国大統領選挙は投票日を前に最後の週末を迎えた。民主党・ハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領はそれぞれ集会を開き、有権者に支持を訴えた。ハリス副大統領の集会に参加したロックバンドのボーカル・ジョンボンジョヴィさんは「互いの違いを受け入れながら前進できる」、ハリス副大統領は「専門家や意見が異なる人たちの声にも耳を傾けることを約束する。それが真のリーダー、強いリーダーのあり方だ」と述べた。一方ハリス副大統領の優勢が伝えられている米国南部バージニア州では、トランプ前大統領が姿を見せた。トランプ前大統領は「4年前と比べて暮らしはよくなったか」と述べ、バイデンハリス政権の経済政策を批判した。トランプ前大統領は8年前、ヒラリークリントン氏の優勢が伝えられていたミシガン州などで選挙戦の終盤に集会を開くなどして支持を広げたことが勝利につながった要因の1つと指摘されている。今回も8年前の再現をねらう思惑もあると見られる。