パナソニックは、70年余りにわたって生産を続けてきた蛍光灯について、2027年末までにすべての生産を終了する方針を固めたことが関係者の話でわかった。会社では省エネ性能の高いLED照明の普及が進んでいることから、蛍光灯の生産を段階的に縮小してきたが、去年開かれた水銀の健康被害や環境汚染を防ぐための国際会議で、水銀が含まれている蛍光灯の製造や輸出入を、2027年末で禁止することが決まり、一段の対応を迫られていた。会社は1951年に蛍光灯の販売を開始し、戦後の復興や高度経済成長に合わせて生産量を伸ばし、長く主力商品の1つに位置づけてきた。今後は、70年余りにわたって続けてきた蛍光灯の生産の歴史に幕を下ろし、LED照明の生産を加速させる予定。
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