シンカー・藤本弘道CEOは元々パナソニックでモーターの開発をしていた。子どものころからの夢だったというベンチャー企業の立ち上げ。上司からの勧めもあって2003年にその夢を実現させた。当時開発していたのは「パワーアシストスーツ」と呼ばれるモーターで人の力を増強させる”着るロボット”。小型化・軽量化を進め、創業から15年目となる2017年に製品化。順調に売り上げを伸ばしていたが、コロナ禍によって事業を継続できなくなった。再起をかけて2022年に設立したのが現在の会社。仲間とともにロボット開発に再び取り組み始めた。一度開発を中断した”着るロボット”はさらなる軽量化と小型化を実現していた。藤本氏は「人のためになる器用なロボットを作るために、第一歩として器用な指・ハンドを実現させたい」などと話した。