米国・トランプ次期大統領の発言は、海上輸送の要衝、パナマ運河がある中米のパナマにも影響を及ぼしている。1914年に開通し、米国が管理してきたが、パナマでの反米感情の高まりなどを受けて、1999年に返還された。トランプ氏の発言に抗議デモも相次いでいる。また、トランプ氏は「パナマ運河は米国にとって極めて重要だが中国によって運営されている」とコメント。米国のメディアは、運河の管理と運営は、パナマ運河庁が担っているため、トランプ氏の主張は誤っていると指摘する一方で、香港に拠点を置く企業が、太平洋と大西洋の出入り口にある2つの港を管理していることについて、米国政府は、安全保障上の懸念を持っているとも伝えられている。パナマは2017年に台湾と断交。中国との外交関係を樹立していて、トランプ氏は、中国の影響力拡大に神経をとがらせているものと見られる。