現地から中継。交渉は難航している。合意に向けた新たな文書は示されていない。隔たりは化石燃料を巡る文言だ。将来的に使用ゼロとする「段階的な廃止」が言及されなかったことに大きな反発が出ている。パラオの政府関係者は、「化石燃料の段階的な廃止は絶対」と述べている。EUの委員は交渉を続ける以外の選択肢はないと述べている。化石燃料に経済を依存する産油国や、エネルギーを石炭に頼らざるを得ない新興国は、「段階的な廃止」を容認できないという立場だ。今年は世界の気温が最も高くなる。気候変動対策は待ったなしだ。ぎりぎりの交渉は続く。