フィニッシュを目指して最速で歩く陸上競技・競歩。オリンピックなど世界の舞台で数々のメダルを獲得してきた日本のお家芸。そして今年パリ五輪で活躍が期待される新星を訪ねた。訪ねた先はスーパーマーケット。パリ五輪代表候補の男子20km競歩の濱西諒選手。実は普段はスーパーの店員として働く二刀流アスリート。業務内容は主に野菜や果物の加工と品出し。朝5時半から日課の朝練をこなし、8時から週4日の勤務を続けている。勤務後はトレーニング。このハードな毎日が日本代表経験のなかった23歳に夢舞台へ続く好記録をもたらす。2月の日本選手権。オリンピック選考を兼ねたこの大会で濱西選手は自己ベストを大きく更新する会心の歩きを見せた。派遣設定記録を突破し2位。パリへ大きく前進した濱西選手を支えたのは会社やお店のサポート。期待に応えたいとの想いが強かったという。そんな濱西選手のスピードを元陸上部の熊崎アナが体験。濱西選手の時速は15キロ。一般的な自転車の平均の速さとほぼ同じ。熊崎アナが画角に入らないまま圧勝。そして最後に目標を色紙に書いてもらった。目標は「パリ五輪メダル獲得」。「自分の持っている強みはラストスパートだと思っているので最後まで全力で自分の出せる最大限のスピードで歩いている所をぜひ見ていただきたい」と話した。