高校時代に阿部一二三選手を指導し、詩選手とも親交がある信川厚さんに、きのうの一二三選手と詩選手の試合の印象、一二三選手の強い部分について聞く。昨日の試合に関して信川さんは「終始落ち着いて、阿部らしい柔道で勝ちきった」とした。この信川さんの考える阿部一二三選手らしい柔道とは「しっかり組んで一本を取る柔道」だという。研究された中での2連覇、東京五輪からの3年間積み重たものが出たとし、金メダル以外を認められない中でプレッシャーを背負って戦ったことから解き放たれたのでは、と昨日優勝した瞬間の表情から推察した、また信川さんは阿部詩選手の試合についても言及、まさかの敗北に関して「体調は万全だったはず、一瞬の隙を突かれ、夢ではないかと感じた」という。また試合後に阿部兄妹に会ったという信川さんは詩選手に関して「次につなげてくれれば」と話した。また今後に関して一二三選手は現役続行の意思を示し、詩選手は現時点では明言しなかったという。