今大会、柔道の試合で響いた「待て」や「はじめ」の声。柔道競技で審判員を務めた天野安喜子さんは、北京五輪や東京五輪でも畳に上がった世界トップクラスの審判員。そんな天野さんの意外ともいえる一面がSNSで話題となっている。実は、天野さん、花火店「宗家花火鍵屋」の15代目当主という顔ももっている。2000年に15代目当主となった天野さんは、2009年には打ち上げ花火の研究で博士号も取得。おととしには、花火会社を運営する女性として米国の経済紙「フォーブス」の「ビジネス界で最も影響力のあるアジア人女性20人」のうちの1人にも選ばれた。東京・江戸川区の道場で柔道を教えながら、花火師と国際審判員をこなす“異色の二刀流”。例年8月の第1土曜日に開催してきた江戸川区花火大会。1万4000発の打ち上げ花火に去年はおよそ140万人が訪れたというイベントだが、今年は天野さんがパリ五輪で審判員を務めることもなどもあり、今月24日に開催するという。