パリオリンピックで体操界に現れた新たなヒーロー・21歳の岡慎之助。今大会は大逆転で団体の金メダルを獲得すると、勢いそのままに個人総合も制し、2冠を達成した。笑顔が印象的な岡だが、2年前の全日本選手権で右膝前十字じん帯断裂という大けがを負い、苦悶の表情に。ここから懸命のリハビリを行い、パリオリンピックの舞台に立った岡。最後の演技となる種目別・鉄棒でもみせる。E難度の離れ技・コールマンに成功すると14.533をマークする。このあと得点で並ばれるが、出来栄え点の高さで首位をキープ。最終演技者の結果を待つ。実に52年ぶりとなる3冠達成。平行棒の銅メダルも合わせ、今大会4つのメダルを獲得した。