2024年も残り僅か。ことし一年、スポーツシーンで光り輝いたアスリートに迫るインタビュー企画。パリ五輪で金メダル3個を獲得した対象・岡慎之助選手21歳。五輪初出場ながら団体、個人総合、種目別の鉄棒で金メダルを獲得し、52年ぶりの3冠に輝いた。平行棒でも銅メダルと、4つのメダルを獲得。一躍、時の人となった岡選手は、さまざまなイベントに引っ張りだこ。岡選手の代名詞といえば「美しい体操」。それを生み出しているのは、今でも大切にしている「倒立」の練習にあった。4歳から体操を始め、体操の基本となる倒立は壁を使って毎日1時間ほど行っていた。持ち味の美しく安定した倒立を生かした技を随所で入れ、種目別鉄棒の決勝では、出来栄えを示すEスコアで、出場選手で最も高い得点を記録。パリ五輪の個人種目でのベストゲームを岡選手に聞くと、意外にも銅メダルだった平行棒を挙げた。次の五輪に向けて、岡選手はさらに平行棒を磨いて、日本選手ではまだ誰も実現していない五輪4冠を成し遂げたいという。岡選手は「四冠しますよ。パリの結果を塗り替える」と語った。