そんな張本選手にまず聞いたのは自分の卓球の完成形について。それは王道で”原点にして頂点”という感じのプレースタイルだという。特に女子選手の卓球はバック対バックがすごく多いので本当に軸としていちばん大切な技術のため緩急だったりコースの打ち分けは意識しているとのこと。この王道の卓球で圧倒的な強さを誇るのが中国選手である。世界ランキング1位を2年以上守り続けている孫穎莎選手を始め、多くの中国選手がラリーで相手をねじ伏せ勝利を重ねてきた。張本選手はその中国選手と同じスタイルで真っ向勝負を挑もうということである。勝ち続けるために追い求めてきた王道の卓球で課題と考えてきたのがフォアハンドである。つなぐのではなくフォアハンドで決めると意識し練習を重ねている。パリ五輪後には中国選手には6勝4敗であの孫穎莎選手も破った。