アーチェリー男子・個人コンパウンドの米国・マットスタッツマン選手は生まれたときから両腕がなく、右足の指の間にアーチェリーの弓を挟んで構え、体に装着した器具を使って弦を引いたうえで、顔をわずかに動かすことで矢を放つ。パリパラリンピックの男子決勝では、東京大会で銅メダルを獲得した中国の選手と対戦した。15回のうち14回で満点の10点を出すほぼ完璧なパフォーマンスで、初の金メダルを獲得した。4年後のロサンゼルス大会は目指さない意向を明らかにしたうえで、今後は「後輩たちの挑戦を支えていきたい」としている。