パリパラリンピックについて。開会式で登場した青い服の人物が話題になっている。ジョン・マクフォールさん(43)。右足が義足のマクフォールさんは2008年に開催された北京パラリンピックの男子100メートルで銅メダルを獲得した選手なのだが、実は彼はESA(欧州宇宙機関)の宇宙飛行士候補生。19歳の時、バイク事故で右足の下部とともに軍隊に入るという夢も失った。その後、パラアスリートと外科医を両立させてきた彼に2021年転機が訪れた。ESAが13年ぶりに新たな宇宙飛行士を募集。そこに身体障害者も含まれていた。障害のある人が宇宙で生活し任務を遂行できるかといった研究が目的。2万2000人以上から17人が選ばれた宇宙飛行士候補生の中で唯一の障害者がマクフォールさん。彼は医師としての仕事を続けながら宇宙飛行士になるための過酷な訓練を行っている。