長年にわたってその道一筋に打ち込んできた人や、芸術やスポーツの分野で功績のあった人などに贈られる秋の褒章の受章者が発表され、786人と26の団体が受章することになった。秋の褒章のうちの紫綬褒章を受章する体操の岡慎之助。初出場のパリオリンピックで、団体、個人総合、種目別の鉄棒の3種目で金メダルを獲得。1972年のミュンヘン大会以来、52年ぶりに3冠を達成した。同じく紫綬褒章を受章するのは、車いすテニスの上地結衣。パリパラリンピックの女子シングルスとダブルスで、いずれも日本勢として初となる金メダルを獲得した。紫綬褒章は将棋界からも。受章する将棋棋士の渡辺明さん。20歳の若さで八大タイトルの最高峰「竜王」を獲得する快挙を成し遂げ、これまでに獲得したタイトル数は、歴代4位の通算31期。永世竜王と永世棋王の資格を持ち、トップ棋士として活躍している。将棋界では最年少となる40歳での受章になる。ことしの秋の褒章を受章するのは、人命救助活動で功績のあった人に贈られる紅綬褒章が1人、ボランティア活動で功績のあった人や団体に贈られる緑綬褒章が11人と26の団体、長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人に贈られる黄綬褒章が258人、芸術や文化、スポーツ、それに学術研究の分野で功績のあった人に贈られる紫綬褒章が73人、公共の仕事で顕著な功績があった人に贈られる藍綬褒章が443人。褒章の受章者は今月13日、14日、18日、26日の4回に分けて、皇居で天皇陛下からお言葉を受けることになっている。