パリ五輪の開幕まで2か月を切った。男子マラソン界に現れた遅咲きの新星、28歳・小山直城選手。去年の代表選考レースで優勝。並みいるトップランナーを抑えてパリ五輪の代表に内定。マラソン歴2年余で急成長を遂げる小山選手強さの秘密は分析力にある。中学1年生のときから15年間書き続けている練習ノート。レース前にはコースを徹底的に分析。いま向き合っているのが、ラスト10キロの走り。取り組んでいるのが、フォームの改善。その成果は、ことし2月の大阪マラソンで現れた。自己ベストを1分以上更新してフィニッシュ。2時間6分台の好タイムをマーク。いま五輪本番に向けた分析を進めている。去年11月には、パリを訪れて実際のコースを走った。パリ大会のレースは、高低差のある難しいコースで行われる。夢の舞台と位置づける五輪へ。世界の強豪に挑むため走りと戦略を磨く。小山選手は「座右の銘は虎視眈々。パリ五輪では8位入賞を一つの目標に、自分らしい走りができるように頑張る」とコメント。