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「パレルモ(イタリア)」 のテレビ露出情報

フェデリコ2世は無血講和で約束された10年の間、イタリア・メルフィに足繁く通った。講和の2年後発表したメルフィ法典ではヨーロッパで初めてカトリック以外の信徒も法の庇護を受けられることを明記した。これによりギリシャ正教徒やユダヤ教徒が皇帝側につくことに。生涯3度も破門されたフェデリコ2世だったが味方に困ることはなかった。メルフィ法典は「貧しい人に国選弁護人をつける」「女性に結婚を拒否する権限を与える」など当時としては画期的なものだった。また、フェデリコ2世は専門の大学を出た医者と薬学者しか医療に携われないようにし、10年の平和の間に医療は民間療法から医学へと大きく進化した。さらにエルサレムでの講和の後、フェデリコ2世は飢饉対策としてアラブ原産の栗を持ち帰り、メルフィ法典で規則を定めるなどして貧しい人々のための食料の確保に努めた。
平和で豊かな世を築こうとしたフェデリコ2世は八角形の城「カステル・デル・モンテ」を築いた。塔の形や外観に至るまでて徹底して八角形にこだわった城で、アントワープ大学のアンドレ・デ・ナイヤール名誉教授はエルサレムに建つイスラム教の聖地「岩のドーム」の形を模すことでイスラム側との講和の証として建てた城なのではないかと推測している。フェデリコ2世はカトリックが禁じたイスラムの最先端の学問を次々と導入。天文学や建築学が一気に発達した。カステル・デル・モンテにある大きな吹き抜けは音楽をこよなく愛したフェデリコ2世が音の響きを楽しむために作ったとも考えられている。リュートなどアラブの楽器を積極的に導入し音楽を楽しんでいたという。フェデリコ2世は今、幼少期を過ごしたパレルモの教会の棺で眠っている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年12月4日放送 1:36 - 2:36 NHK総合
世界熱中ひとり旅佐々木蔵之介が行く 南イタリア
地中海を代表する商人の町・シチリア島パレルモ。フェデリコ2世は17歳までこの町で育った。当時シチリアを治めていたのはアラブの人々。シチリア島はギリシャ人、アラブ人、北欧のノルマン人など領主を変えながらそれぞれの文化を吸収し独特の文化を築いてきた。子羊や牛の内臓を焼いたギリシャ由来の料理「スティギアラ」、牛の脾臓を煮込んだアラブ由来の料理「ミルツァ」を佐々木が[…続きを読む]

2024年6月27日放送 10:05 - 10:55 NHK総合
キャッチ!世界のトップニュースワールドEYES
イタリア・シチリアは数千年にわたり人々を魅了してきた。イタリアは、ヨーロッパで最も高齢化が進んでいる。10年前から人口は100万人減り、次の10年でも同様に減少すると予測されている。シチリアの丘の町・ムッソメリは、危機感を持っているが、地元の人たちは、放棄された家を1ユーロで売る計画に期待を寄せているという。ムッソメリで育ったムッソメリ市・副市長のトティ・ニ[…続きを読む]

2024年4月8日放送 21:00 - 22:57 TBS
クレイジージャーニージャーナリスト 丸山ゴンザレス イタリア
丸山の今回の旅先はイタリア。マフィアを取材する。人口は約6000万人、観光客は約6500万人で世界遺産の数は59件と世界1位。マフィアの起源はシチリア島発祥で地主に代わり農民から賃料を巻き上げる農地管理人。シチリア島出身のジャーナリストが案内してくれ、市場を訪れた。シチリアは様々な文化を受け入れてきた。しかし煙草の違法販売がされていたりパキーノというミニトマ[…続きを読む]

2024年4月5日放送 3:06 - 4:00 NHK総合
空からクルージング特別編「イタリア・シチリア島一周の旅」
山肌に果樹園の広がるパレルモは「黄金の窪地」と呼ばれ、レモンとマンダリンオレンジの収穫が行われている。シチリアがアラブ人に支配された9世紀、アラブ人は灌漑農業をもたらして多くの果物を栽培した。パレルモの人口は68万を数え、シチリアでも最大の都市。街には世界遺産の大聖堂もそびえる。アラブ人の支配は12世紀に終わりを告げ、シチリアはノルマンの時代に直面する。ノル[…続きを読む]

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