パーヌルル国立公園の北側には大峡谷。断崖の高さは高いところで250m。太古の川が作った極細の谷で、幅はわずか数メートル。谷底には南側ではほとんど見かけなかった石が転がっている。約3億年前、山脈の北は川の上流だった。このあたりでは石が堆積し、下流では流されて細かくなった砂が堆積した。やがて地殻変動で隆起すると、南は柔らかい砂岩帯になり、それが雨や風で削られドーム状の奇岩に。一方、北は石が堆積しえきた礫層。隆起するタイミングで亀裂が入り、雨風によって石が崩落するように削られて垂直に切り立つような谷が刻まれた。
