ピレネー山脈に生息するヒグマは絶滅寸前まで減少。フランス政府は1996年からヒグマをピレネー山脈に放ち始めた。63歳のイブはベテランの羊飼い。ピレネー山脈の麓にあるアリエージュ県では初夏になると数万匹のヒツジの群れが牧草を求めて高地へと大移動する。イブは夏の間だけ山小屋で暮らし、羊たちを24時間体制で管理している。リサは高校で畜産学を学び、羊飼いに憧れてイブに弟子入し厳しい修行に励んでいる。近頃この周辺でクマが頻繁に出るようになり、イブのヒツジも何匹かクマの被害にあっていた。2018年、再びピレネー山脈に2頭のヒグマが放たれた。ある日、イブのヒツジが無惨な姿で見つかった。羊飼いたちは政府に対しヒグマを増やすことに反対するでも活動を実施。すると政府のクマ対策員が視察にやって来た。しかし対策は照明弾を発射し爆音を鳴らすだけだった。フランスでは人間が襲われそうになってもクマに発砲することは出来ない。環境保護団体と羊飼いの話し合いが行われたが話し合いは平行線のままだった。そんなある日、牧羊犬が吠えていたので、イブはあたりを見回すとクマが現れた。
