過疎が進む長野・小谷村の里山では森の手入れの担い手が課題となっている。村で生まれ育った洞地流雲(20)。4月に村の林業の会社に就職し村の森林の厳しい現状を知った。会社は補助金を得て里山の間伐を行い、枝打ちや植林にも取り組んでいる。切り出した木はコストが見合わないため森に捨てていくこともある。厳しい現状を知り、洞地はワークショップを企画し自らの子どもの時の感動を伝えようとしている。洞地は「人間の何十倍も重さも大きさも高さもある木をチェーンソーひとつで倒すところがすごくかっこいい。倒れる瞬間の音や山の雰囲気に憧れた」と話す。ワークショップでは丸太切り体験、色鉛筆を作る体験ができる。「子どもたちが森に入ったり木に触れるきっかけになってくれれば、そこから小谷の森のことを考えてくれればいいなと思う」と話す。