米国の東部や南部などの港で働く労働者の組合は経営側の団体との間で賃上げの幅や自動化技術への対応などを巡り合意できなかったとして、今月1日から一斉にストライキに入っていた。これについて組合と経営側の団体は3日、賃上げについて暫定的な合意に達したことを明らかにした。そのうえで労働協定を来年1月中旬まで延長し、賃金以外のテーマについて交渉を続けるとしているが、これによってひとまずストライキは終結することになりストライキの長期化による混乱は回避できる見通し。米国のメディアによると、両者は今後6年間で60%余りの賃上げを行うことで合意したという。今回のストライキには東部ニュージャージー州や南部テキサス州などにある30か所以上の港で働く4万5000人が参加していた。