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「ビオンテック」 のテレビ露出情報

2019年の年末に始まった新型コロナウイルス感染症。新型コロナワクチンにはこれまでとは全く異なる技術が使われている。mRNAがウイルスと戦うためのたんぱく質を作る。mRNAはコロナ以外にもインフルエンザ、がん、アレルギーの治療にも応用できると期待されている。開発の裏には40年に渡る科学者の研究があった。
ハンガリー出身の科学者カタリン・カリコは、大学卒業後RNAの研究をしていた。人間の体の細胞(約37兆個)の1つ1つで、DNAとRNAが働いている。RNAは遺伝情報のコピーなどが仕事。1970~80年代、RNA研究は未知の領域だった。1985年、ハンガリーが不況になり研究費が打ち切られたため、家族とともにアメリカに渡った。1990年、カリコはアメリカの研究グループがマウスの筋肉にmRNAを注射してたんぱく質を作ることに成功したことを知り、mRNAを医療のために役立てる可能性について考えた。しかし、カリコ以外の科学者はこの研究成果を見向きもしなかった。1997年、カリコは免疫学者のドリュー・ワイスマンと出会い、mRNAの共同研究を始めた。人工のmRNAを細胞に加えると細胞が拒絶反応を起こし死滅してしまうという問題があったが、化学修飾という技術でこれを乗り越えた。その後、カリコはドイツの医薬ベンチャーにヘッドハンティングされ、mRNAを使ったがん治療薬やインフルエンザワクチンの開発に着手し、アメリカで臨床試験をスタートさせるなどしていた。そして2019年12月、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が始まった。カリコは中国から送られてきた新型コロナウイルスの遺伝子配列を見て、mRNAが使える可能性があると思い、mRNAワクチンの開発を始めた。mRNAワクチンは、突起たんぱく質の遺伝情報のコピーをリボソームへ送り、突起たんぱく質が細胞の外へ出ていき、免疫反応を授けた後は分解して消える。このワクチンの開発を目指していたビオンテックは米大手製薬会社・ファイザーと提携、大規模な治験や大量生産が可能となり、わずか1年足らずで実用化に至った。
副反応やブレイクスルー感染など、mRNAワクチンに対して懐疑的な声もある。mRNAはまだ提供されて2年も経っておらず、長期にわたる副作用や副反応などの影響がまだ見られていないため、まだ手を挙げて安全だとは言い切れない状況。こうした不透明な部分はあるが、mRNAワクチンは今までの感染症用のワクチンに比べ、時間とコストが格段にかからず、難病治療への応用も期待できる革命的なイノベーションになるとも言われている。日本でも国産mRNAワクチンを開発中。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年4月3日放送 5:45 - 7:05 テレビ東京
モーサテ(経済情報)
中川さんはAI創薬に注目。新しい薬の開発は生成AIの導入により生産性の向上が見込まれる分野でコスト時間の大幅な削減ができるとみられている。臨床試験の成功例の向上にも繋がり、AI導入は医薬品市場全体に年600億~1100億ドルの経済効果をもたらすと試算されている。製薬企業の幹部を対象に行われた調査で回答者の6割が「AI発見の新薬が初承認を得るのは5年未満」と予[…続きを読む]

2023年10月7日放送 8:00 - 9:25 日本テレビ
ウェークアップ(ニュース)
ノーベル賞の発表が今週始まった。昨日、ノーベル平和賞にイランで女性の人権保護や死刑廃止を訴えて活動したナルゲス・モハマディ氏が選ばれた。2019年にはノーベル化学賞に吉野彰さん、2021年にはノーベル物理学賞に真鍋淑郎さんが受賞したが今年はこれまでのところ日本の受賞はない。カタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏はメッセンジャーRNAの技術で生理学・医学賞[…続きを読む]

2023年10月5日放送 23:35 - 23:45 NHK総合
時論公論(時論公論)
今年のノーベル生理学・医学賞は、コロナmRNAワクチン開発に貢献したペンシルバニア大学の研究者カタリン・カリコとドリュー・ワイスマンに贈呈。mRNAワクチンにはウイルスは使われない。遺伝物質mRNAとは、細胞の核にある遺伝情報を写し取り、別の器官に伝えてたんぱく質を作らせるもので、体にもともと備わる。コロナウイルスは細胞の表面に突起物を結合して感染するが、突[…続きを読む]

2023年10月3日放送 15:50 - 19:00 日本テレビ
news every.(ニュース)
コロナウイルスのワクチン開発で、ノーベル生理学・医学賞を獲得したビオンテックのカタリン・カリコ氏とペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン教授。カタリン氏はハンガリー出身で、学生時代などでは社会主義体制下のため経済が停滞し、研究費の打ち切りなどにあったという。30の頃に家族渡米したが、不遇な環境は続いたという。このせいか、コロナウイルスワクチンの製作が1年で[…続きを読む]

2023年10月3日放送 11:55 - 13:55 日本テレビ
ヒルナンデス!(最新ニュース)
ノーベル生理学・医学賞にビオンテックのカタリン・カリコ氏とペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏の受賞が決定した。新型コロナウイルスワクチン開発に貢献したとしている。取材に対しカリコ氏は「子どもたちに勉強して科学者になってもらいたい。もっと多くの科学者が必要」と話している。

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