佐伯夕利子さんはビジャレアルで選手の育成に携わっている。ビジャレアルは世界屈指の育成型クラブとされ、24年のバロンドールに輝いたロドリは17歳から22歳まで所属していた。選手への指導を行う監督・コーチの言動、選手のリアクションなどをカメラに記録するなか、チャンス、危機が出来すると意図や意思が欠けたコーチングがみられると気づいたという。そこで、試合の勝敗を最優先にした指導ではなく、各選手の成長プロセスにフォーカスするようになった。思考・判断をもとに決定し、主体的にプレーできる選手を求めているのに、指導者が回答を与えるというのは選手の思考力を奪っていると痛感したという。
トレーニングや練習では抜群のパフォーマンスを発揮するのに試合になると今ひとつな選手がいる。思考力を養わせるには各選手の発見、試行が必要で、戸田和幸氏は「ミスをさせてあげて、考える時間を提供することも含まれる」、「指導者は待たなければならない」と語った。勝村政信はサンパウロを取材した際、「技術ならブラジルよりもうまい日本人選手がいるかもしれないが、試合になったら日本に勝てる。なぜなら、日本人のやることがわかる」と言われたという。
トレーニングや練習では抜群のパフォーマンスを発揮するのに試合になると今ひとつな選手がいる。思考力を養わせるには各選手の発見、試行が必要で、戸田和幸氏は「ミスをさせてあげて、考える時間を提供することも含まれる」、「指導者は待たなければならない」と語った。勝村政信はサンパウロを取材した際、「技術ならブラジルよりもうまい日本人選手がいるかもしれないが、試合になったら日本に勝てる。なぜなら、日本人のやることがわかる」と言われたという。