陸上女子円盤投げの鬼谷慶子選手は車いすの比較的障害の重いクラスで世界ランキング2位の実力者。鬼谷選手は中学から大学まで円盤投げとハンマー投げの選手として活躍していたが、20歳の時に難病「ビッカースタッフ脳幹脳炎」を発症。体幹の筋力が弱くなり座った状態を保つことが難しくなった。そのため背もたれの角度を調節した投てき用の椅子にたくさんのベルトで身体を固定。麻痺のある左手は身体を支えるバーへくくりつけて競技をしている。5月のパラ陸上世界選手権で頭角を現した鬼谷選手が目指すパリ大会の目標は15メートル越えの投てき。鬼谷選手は「これ絶対いったなという感覚が楽しくてやっているのでそれがパリでも出せたらいい」と語った。