日本時間のきょう未明、ロシア・プーチン大統領を乗せた専用機が、北朝鮮・ピョンヤンに到着。赤いカーペットが敷かれた先に現れたのは、北朝鮮・キムジョンウン総書記。未明にもかかわらず、みずから出迎えた。抱擁を交わす両首脳。24年ぶりのプーチン大統領の北朝鮮訪問。一緒に乗り込んだ車は、プーチン大統領の専用車として使用されているロシア製のアウルス。去年9月にロシア極東で行われた首脳会談の際にも、両首脳が一緒に乗っていたもの。このとき車を気に入ったとされるキム総書記にことし2月、プーチン大統領が同種の車を贈呈。今回の訪問で2台目がプレゼントされた。沿道では大勢の人たちの熱烈な歓迎も。両首脳はピョンヤン中心部で行われた歓迎式典に臨んだ。互いの国の代表団にあいさつをする両首脳。キム総書記の妹・キムヨジョンが笑顔でプーチン大統領と握手を交わす姿もあった。ロシア側は、プーチン政権の主要閣僚が同行。ロシア国営宇宙開発公社の社長の姿も。北朝鮮側の関心が高い宇宙開発を巡っても、会談で意見が交わされたものと見られる。両首脳は終始、親しげな様子で会話を交わしていた。歓迎式典後、首脳会談に臨んだロシア・プーチン大統領と北朝鮮・キムジョンウン総書記。会談の冒頭、キム総書記は「ロシアとの戦略的な対話を強化していく。我々は政策をすべて無条件に支持する」と述べ、これに対しプーチン大統領は「ウクライナ情勢を含めた我々の政策への一貫した支持を高く評価している。何十年も続く米国帝国主義的圧力に対抗する支持に非常に感謝している」と述べた。その後、両首脳は1対1の形式の会談にも臨み、ロシア国営メディアによると予定時間を大きく上回り、約2時間半にわたって意見が交わされた。首脳会談の結果を受けて、両首脳は、包括的戦略パートナーシップ条約に署名。軍事面を含めた一層の関係強化を確認。プーチン大統領は「どちらかの国が攻撃を受けた際に、もう一方に国が支援することを規定している」、金総書記は「両国民の利益を増資させ、建設的で平和的かつ防衛的な条約だ」と述べた。