国営ロシア鉄道は、2020年2月に運休していたモスクワ~ピョンヤンを結ぶ列車の運航を再開すると発表した。列車の片道の所要日数は8日間、走行距離は1万キロを超え、直通で運行される列車としては世界最長だとしている。ピョンヤンを出発した最初の列車が25日、モスクワのヤロスラヴリ駅に予定より約1時間遅れで到着した。北朝鮮の車両は1両だけでシベリア鉄道の長い編成の列車に連結されていた。今回は試験的な運行とみられ、北朝鮮側の担当者によると乗客は乗っておらず車掌など数人がホームに降り立った。ホームでは歓迎行事は行われず、北朝鮮の車掌など関係者はロシアメディアの取材に応じたあと駅を後にした。この列車は毎月2回往復する。ロシアと北朝鮮は、人の往来を活発化することで関係強化をアピールする狙いがあるとみられる。