アメリカの映画芸術科学アカデミーが主催する学生版オスカー「学生アカデミー賞」。日本時間けさ3時ごろ、イギリス・ロンドンで授賞式が行われ、日本の金森慧さんがアニメーション部門で銀賞を受賞した。日本の作品では初めての快挙だ。金森さんが監督した作品「Origami」は、正方形の紙が様々な生き物に折られていく様子を描くフルCGアニメーション作品。金森さんは、ことしの春、東京のデジタルハリウッド大学を卒業したばかりの22歳。小学1年生頃、よく折り紙をしていて、4年生のときには自分でデザインを考案していた。数学的に立体を捉える感覚が折り紙と似ていることからCGの道に進んだ。これまでのアニメーション作品において、折り紙の表現は技術的に困難とされてきたが、自身の折り紙の知識を生かし忠実に再現した。金森さんは、金賞がとれなかった悔しさもあるが、この悔しさも、銀賞を獲得した自信もどちらも生かして今後も頑張っていきたいなどと話した。学生アカデミー賞の受賞作品は、すべて第97回アカデミー賞短編映画部門の選考対象となる。