今週、コンビニ大手ローソンが導入したのは、イニシャルの名札。その背景についてローソン人事担当者は、「従業員が名札、実名を不特定多数にさらすということについての不安感、負担感という、そういうところがやっぱり大きい」と話す。客という立場を盾に、不当、悪質な要求をするカスタマーハラスメント、いわゆるカスハラ対策。実名をSNSでさらされるなど、カスハラ被害への不安を訴える声が増加したことから、イニシャルを認めるルールに変更した。またファミリーマートでは「仮名」の表記を認めるなどの対策を始めた。飲食、ホテルなどのサービス業が加盟する労働組合「UAゼンセン」が調査を行ったところ、全体の約半数が直近2年以内で被害に遭ったことがあると回答したという。深刻化するカスハラ。従業員が安心して働ける環境の整備が求められている。