小泉農林水産大臣が随意契約によるコンビニエンスストアや中小スーパーへの備蓄米の売り渡しについて「約1500件の申し込みがあった」と明かした。一部のコンビニでは、早ければあさってから販売開始される。ローソンは古古古米1kg360円(税抜き)で販売する計画。ローソン・竹増貞信代表取締役社長は「入荷後最短3日で店舗展開を始めたい。全国の店舗に届けることで受給の安定化に微力でもサポートしたい」と発言。ファミリーマートもあさってから1kg360円(税抜き)、セブンイレブンは2kg800円前後を無洗米で販売予定。一般競争入札分が随意契約より高値のため小売業者からの取り引きキャンセルが懸念されている。小泉農水相は「申し出があれば返還も含めて適切に対応して活用したい」と発言。今年1月の備蓄米在庫は91万トンだったが現在の在庫は30万トン。コメ農家・鈴木昭栄さんは「今年は備蓄米に取り組まず、主食コメを増やすと出荷予定契約を出した」「万が一、有事があったらどうするのだろう」と話す。理由は銘柄米と備蓄米の金額差が大きいため。