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「ファルマス港」 のテレビ露出情報

1971年11月、当時12歳のアレキサンダーさんは両親と2人の兄と共にイギリス・ファルマス港から出航。イギリスで牧場を経営していた両親は子が巣立つ前に家族で思い出を作りたいと全財産をなげうってヨットを購入、世界一周の旅に出かけた。そして、1972年6月15日、ガラパゴス諸島沖を進んでいた時にシャチと激突しヨットが沈没。緊急用の小型の船で5人は漂流することに。ヨットから持ち出せたのはナイフ・懐中電灯・救命用信号とわずかな食料と水10リットル。一家は助けを待ったが、貨物船の航路には入っていないエリアで船はなかなか通らない。漂流から7日目、遠くに船が見え救命用信号を発射するが気づかれることはなかった。漂流13日目を過ぎると、食料も水を底をつきかけ、ウミガメの血や生肉で飢えをしのいだ。漂流生活は30日を超えた。ウミガメで命をつないでいたが、とり逃すと父に叱られるなど家族は荒んでいった。漂流から38日目、日本の漁船に一家は救助された。救ってくれた22人の日本人はマグロ漁船の船員だった。翌日、母は船を訪ねたがすでに漁へと出港していて感謝を伝えることは叶わなかった。それから52年、ありがとうを伝えたいとアレキサンダーさんが来日した。

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