猫がなぜ人気か、社会学の観点から東京大学・赤川学教授が解説。猫の飼育頭数は2014年以降犬を上回り、昨年統計では915万頭。猫の魅力として考えられるのは「媚びないのに甘えるツンデレ」「優しくおとなしい性格」など。猫と人間の関係を「女王に捧げる無償愛」とし、猫に対して人間は下僕になってしまうことを指摘。
猫がなぜ人気か、社会学の観点から東京大学・赤川学教授が解説。猫には外面的・客観的な魅力がある一方、「心が通うという想像」「幸せに暮らす様子」など人間側が生み出した愛情・妄想という一面も。猫はおとなしい動物で散歩の必要もないため都会のマンションでも飼いやすく、室内飼いが中心で写真や動画にも収めやすい。英社会学者のアンソニー・ギデンズが提唱した、ただ好きというだけで人々が親密な関係を築く「純粋な関係性」を踏まえ、猫と人間の関係がこれの極致と指摘。