東証株価指数(TOPIX)が上昇し、史上最高値に近づいている。きのうの株価、TOPIXは先週末より14.65ポイント上がって2824.28だった。これは終値としておよそ34年半ぶりの高値を更新した。TOPIXの推移を紹介。指数は1968年の1月を100として、1989年12月に最高値をつけた。きのうの終値は、最高値にあと60まで迫ってきている。日経平均株価はすでに史上最高値つけていたが、TOPIXがまだなのは構成する銘柄が異なるため。日経平均株価は、プライム市場に上場する225の銘柄で構成している。これに対してTOPIXは、プライム市場の全銘柄を含む2100余りの銘柄が対象になる。構成比が高い上位10の銘柄と比較。日経平均株価は、各社の株価の単純平均で算出される。1位がユニクロを展開するファーストリテイリングになっているが、1株あたりの価格が高い企業ほど全体に与える影響が大きくなるため、今は半導体関連が上位を占めている。一方のTOPIXは、会社の時価総額を反映する指数。自動車メーカーや銀行など、規模の大きな企業が多い印象。その意味ではTOPIXの方が全体の傾向を捉えているとされる。日経平均株価だけでなくTOPIXもあわせて見ていくと、より実態に近い日本経済が見えてくるかもしれない。