大手企業が続々と新入社員の初任給を引き上げ。東京海上日動は来年4月入社の社員の初任給を28万円から最大41万円に引き上げる方針。対象は大卒で転居を伴う転勤を希望し本拠地以外での勤務となった新入社員。若手社員も職種を総合職に一本化し給与を引き上げる予定で現在、労働組合と協議中。三井住友銀行や明治安田生命も新卒採用の初任給を現在の20万円台から30万円以上に引き上げる方針。既に初任給が30万円以上のファーストリテイリングやオープンハウスも今春からそれぞれ3万円引き上げる。就活中の学生からは歓迎する声。初任給の額が本選考への応募に影響するかを聞いたアンケートでは87.1%が「する」と回答(マイナビ調べ)。一方、引き上げが難しいという中小企業は様々な工夫で対応。チームエルは10個の入社特典を提示。去年入社した社員は特典を使い割引価格で親の車を購入したという。福利厚生の充実や初任給の引き上げの背景にあるのは若年層の深刻な人手不足。