東日本大震災から15年。震災遺構の維持や管理は曲がり角に差し掛かっている。福島・浪江町の請戸小学校は、震災遺構に指定されてから今年で5年となる。2023年度は来館者数が年間6万人訪れるが、約400万円の赤字が続いている。浪江町は運営コスト削減や集客力を上げるために、指定管理者制度を導入した。指定管理者として運営を担う、海族DMC・太見氏は大手不動産会社で駐在員の経験を活かし、海外にも請戸小学校の教訓を伝えている。多い時で1日約40人の外国人が訪れるようになった。赤字は減少傾向にあるが、時間の経過とともに、物理的な風化が進んでいる。建物のケアをしているが、ありのままを見せるコンセプトと、施設の維持との両立が大きな課題となっている。
