ヨーロッパのホームレスは約90万人いるとされ、年々増加している。フィンランドではホーレス減少に導いたハウジングファーストが行わている。フィンランドでは1980年代後半に約2万円いたホームレスを20022年には4000人以下まで減少させた。ハウジングファーストはホームレスへ最初に家を提供する取り組み。従来型のホームレス対策では社会復帰までに時間がかかっていた。ハウジングファーストは社会復帰の可能性が高く、社会的コストも削減可能。フィンランドのホームレス対策で中心的な役割を担ってきたのはNGO団体Yファウンデーション。フィンランド政府はホームレス用シェルターを順次閉鎖し、ハウジングファースト用マンション建設のため2008年からの10年間で2億5000万ユーロを投じた。ハウジングファースト用マンションでは常駐するソーシャルワーカーが住人の社会復帰を支援している。10年前から入居しているアイリ・ウィホネンさんは雑貨作りの仕事をしている。自分の家があるということが心の余裕を与えている。