10時間を超えたフジテレビの会見。この会見にいたネットメディアの編集長・石田健さんは、会見の出席者に「二次加害に配慮して取材も会見もする。ガバナンスの不全だったりコンプライアンスに関して問うことも大事なんですけど、そこも重要だと思う」と呼びかけた。この会見について石田さんは2つの問題点が指摘した。1つ目は「被害に会ったと言われている女性が二次被害に遭わないかという視点が十分ではなかったんじゃないか。厳しい質問をすることで真実に近づきたい気持ちは当然だと思う。ただそれが被害女性の人権だったり尊厳と難しいバランスの中で成り立っているんだということを改めて我々は肝に銘じる必要がある」と述べた。2つ目は「今回は特にフジテレビのハラスメントだったり人権の尊重だったりが問われているにもかかわらず、質問する側がそういうふるまいをしていると、同じメディアの構造的な問題じゃないかというのが露呈してしまった状態だった。強い質問をすることで真実に近づくということは、伝統的なジャーナリズムのあり方だったことは間違いない。その伝統が常にずっと正しいものかと言うとそうではなく、記者や質問する側もオープンになっている世界で視聴者らから目を向けられている。感情的になったり怒りや強い言葉で迫らなくても(真実に)近づける方法はあるのではないかと探していきたい」など述べた。