きのうから横浜で「フューネラルビジネスフェア2025」が開催されている。全国から147社が参加し、デジタル化した最新の葬儀の形などを提案している。空間に写真や映像を浮かび上がらせる焼香台では故人を身近に感じながら供養できる。また、これまで常識だったものが少しずつ変化していた。供花業者は「一昔前は菊じゃないとダメだとかバラは入れるなと言われたが、表現の仕方が自由になってきている」、納棺業者は「全部小型化しているのと料金も細分化している」と話した。今、話題となっている生成AIによる新たなサービスも出てきている。アスカネット・フューネラル事業部・青砥剛さんは「昔はスマホやビデオがなかったので映像自体が残っていないと思うが、昔の写真を動かすことができたら感動するだろうし、びっくりするかなと思い開発に着手した」と話した。「スナップシネマ」というサービスでは故人の写真をもとにAI技術を使い、自然な動きや表情を動画にする。コロナ禍を境に小規模な葬儀やオンラインでの参列など静かな追悼への関心が高まる中、遺影の新たな形として作られた。このサービスについて街で話を聞くと、「亡くなった人が実際に動いているところを見るというのはうれしいと思う」「想像力が無さすぎる時代になりませんか。AIですべてを明らかにするのは本人を超えちゃう」など様々な声が聞かれた。デジタル化が進む葬儀だが、そこにはある切実な事情もあるという。