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「フライベルク(ドイツ)」 のテレビ露出情報

浙江省長興にある工業団地は再生可能エネルギーに関連する企業の工場などが集積している。浙江省にある太陽光パネルメーカーの工場は人の気配がない。今年7月資金繰りが厳しく破綻した。負債総額は330億円あまりに上る。中国では太陽光関連メーカーの破綻が相次いでいる。その背景には中国政府が進める政策がある。再生可能エネルギーの普及を掲げる中国政府は地方政府に太陽光発電の導入目標を設定し、需要拡大を推し進めた。さらにメーカーには工場建設への補助金などを支給。こうした結果、中国での太陽光発電の供給能力は大幅にアップした。ところが、メーカー間の競争の激化は過剰生産につながり、去年の世界の太陽光パネルの供給能力は需要の2.5倍にのぼった。こうした中、メーカーは製品価格の下落に直面。価格急落を背景にある主力メーカーの最終利益は大幅に減少。厳しい経営環境が続く中、今後も淘汰が続くとみている。中国国内で溢れた安い製品は大量に国外へ輸出され、デフレ輸出と呼ばれる事態になっている。 
ドイツ東部のフライベルク。人口約4万人の都市でかつては鉱山や精錬業が主力産業だったが、近年は再生可能エネルギー関連の企業を誘致している。しかし、この春太陽光パネルの大手メーカーが工場を閉鎖。低価格の中国製品が市場に流入したことで採算がとれなくなったため。多くの従業員が失業。ヨーロッパの太陽光パネルメーカーで作る業界団体はEUに対し、補助金の拡充など公的支援を求めている。安く輸出される中国製品に対するヨーロッパの懸念にどう応えるのか。今年5月にヨーロッパを訪問した習近平国家主席は「中国の新エネルギー産業は世界のインフレを抑制・気候変動対策にも貢献している」と説明。中国の過剰生産問題は存在しないと述べ、問題を否定。中国の供給拡大に歯止めがかからない中、欧米や日本では、エネルギー安全保障の観点から中国への依存を減らそうという動きも出ている。それでも専門家は8割のシェアをもつ中国は無視できない存在だと指摘する。  

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