匠・金井さんがフランスのレストランをリフォーム。金井さんは床のコンクリートを砕いてあらわになった松の根の方向を探った。石を避けながら伸びていく根に躍動感を感じ、景として生かしたいと語った。コンクリートの廃材を坪庭に並べ、砂利を混ぜたモルタルをのせた。モルタルの表面には無造作に石を埋め込んだ。素手で形を整えて坪庭の囲いを作り、乾く前に水洗いをした。洗い出しという工法で、洗うことで表面に柄が出る。坪庭にのせた生コンクリートに洗面器を埋め、外すと自然石風の蹲になった。切った竹を枯れ枝で固定し、苔や植栽を施した。竹にホースを通して電動ポンプにつなぎ、竹の先から水を循環させた。電動ポンプは蹲の中に入れ玉砂利で隠した。