アメリカ外交の新たな顔として今回の対ベネズエラ作戦でも存在感を示しているルビオ国務長官。ルビオ国務長官はフロリダ州出身で、革命後のキューバから移民として逃れてきた両親のもとで育った。CNNによると2016年に当時のオバマ大統領がキューバを訪問した際、上院議員だったルビオ氏は「自分が大統領ならキューバが自由な国にならない限り訪問することはない」と語っていた。トランプ政権2期目でヒスパニック系初の国務長官に就任したルビオ氏。最初のが最優先として選んだのはパナマやコスタリカなど中米の国々。アメリカの国務長官が初外遊で中南米を訪れるのは約110年ぶりのこと。この異例と言える選択には中南米諸国との連携を深めることで、反米を掲げるベネズエラなどの包囲網を固める意図があったとみられる。一方、政権1期目に国連総会で「西半球では外国勢力の侵略から独立を維持することに尽力してる。モンロー大統領以来アメリカは正式な政策を掲げ、西半球への外国の干渉を拒否してきた」と演説したトランプ大統領。アメリカの第5代大統領、ジェームズ・モンローが1823年に発表した外交政策の原則「モンロー主義」、「南北アメリカ大陸はアメリカの勢力圏」とされた。複数メディアから「モンロー主義2.0」とも評されている今回のトランプ政権の対ベネズエラ作戦、真の狙いはどこにあるのか。
