アメリカのトランプ大統領は15日、「アメリカなどの船舶や無人機に対するテロ行為を繰り返してきた」として、中東イエメンの反政府勢力・フーシ派に対し強力な軍事行動を開始するよう軍に命じたとSNSに投稿した。アメリカの有力紙・ニューヨークタイムズは「2期目就任以降、最も重大な軍事行動だ」と伝えている。一方、フーシ派側はアメリカ軍による攻撃が首都サヌアであり、13人が死亡したとしている。フーシ派は今月11日、イスラエルがガザ地区への支援物資の搬入を停止したことに反発し、紅海を航行するイスラエルの船舶への攻撃を再開すると発表していた。またトランプ大統領は、フーシ派の後ろ盾となっているイランを名指しして「フーシ派への支援を直ちにやめよ、アメリカを脅迫するならすべての責任をあなたたちに負わせる」と警告した。トランプ大統領はイランに対し、核開発を巡る交渉を呼びかける書簡を送ったと最近明らかにしていて、イエメンへの攻撃は交渉に応じるよう圧力をかける思惑もありそう。