6日間の外遊で就任後初めて南米を訪れた岸田総理。グローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国との関係強化が目的だ。3日岸田文雄総理大臣はブラジル・ブラジリアへ。出迎えたルラ大統領は岸田総理の肩を強めにたたき腕を引っ張る熱烈な歓迎ぶり。会談後の共同会見では岸田総理は「10年ぶりにブラジルを公式訪問することができまして大変嬉しく思っております」などと話した。これに対しルラ大統領は「もっとブラジルに頻繁にいらしてください」などと応えた。ブラジルは1908年以降、多くの日本人が移民として海を渡り今では約200万人の日系人が暮らしている。現在ブラジルの貿易相手は中国がトップだが、日本政府としてはルラ大統領が日本を重要視する姿勢を関係構築のチャンスと捉えている。総理は次にパラグアイ・アスンシオンへ。パラグアイは南米で唯一台湾と外交関係を持っている。岸田文雄総理大臣とペニャ大統領との会談の焦点は中国を念頭に置いた連携強化。最後に再び、ブラジル・サンパウロを訪れ日本政府の文化発信拠点であるジャパンハウスを視察し日本酒を飲んだ。日系人団体の代表者たちと昼食会を開くなど精力的に交流する姿を見せていた。ルラ大統領は岸田文雄総理大臣に牛肉の輸入を売り込んでいた。