米国大統領選挙が5日に迫る中、選挙最終盤の注目点や女性について米国・ニューヨークからNNNニューヨーク・末岡寛雄支局長が解説。最も注目されているのが激戦州のペンシルベニア。トランプ前大統領の強力なサポーターである実業家・イーロンマスクが単独で集会を4回も開き、いわゆるどぶ板選挙的な活動を実施。会場に入るには有権者登録をすること、言論の自由と銃所持の権利を支持する文書に署名することが必要。少しでも票を増やす狙いがあると言える。言論の自由というわかりやすいテーマに争点を絞り、署名活動に賛同した激戦州の有権者の中から毎日1人に約1億5000万円を配布。巨額な資金で有権者を釣るようなやり方に批判が高まった。米国の連邦法では投票や有権者登録と引き換えに金銭などを支払うことを禁止していて、ペンシルベニア州の司法当局は違法だとし裁判所に差し止めを求める訴訟を起こしている。ペンシルベニア州の最新の世論調査では0.4ポイント差でトランプ前大統領がわずかにリードしていて大接戦。トランプ前大統領の集会でコメディアンが「プエルトリコはゴミの島」と話し、これを受けたバイデン大統領が「トランプ前大統領支持者をゴミ」と呼んだともとれる発言。両陣営で非難の応酬が続いている。ペンシルベニア州は40万人以上住んでいて、影響が注目される。